murata

連休中の読書

堀田善衛「ミシェル 城館の人」を少し前に本棚から引っ張り出して読んでる。

1991年初版の第六刷を94年に買ったものだが、多分ちくさ正文館で購入したのだろう。実は買ったのは3巻中1巻で、残り2巻はアマゾン中古本。でも1巻だけでも持っていて良かった。

文章は上手ですらすら読める、中世の宗教戦争の時代が舞台で、主人公はモンテーニュ。

文庫でも出てるけど、単行本の字の大きさが無理なくて良い。

主体、客観、必然性が、みたいな本を読むことが多いので、文章の上手な本はいいな、と思います。

最近購入した本 

暗黒事件 バルザック 新潮文庫

ジョゼフ・フーシェ 岩波文庫

ローザ・ルクセンブルク ーその思想と生涯ー お茶の水書房 増補新版

小説の理論 ルカーチ著作集2

ローザ・ルクセンブルクの手紙 ゾフィー・リープクネヒトへの手紙

ハイネからトーマス・マン ルカーチ著作集5

変わったタイプ

映画俳優トム・ハンクスの書いた小説。

なかなか軽くて読みやすい。内容も丁寧な描写で好感が持てる。まあアメリカ人の小説だな、というアメリカ文化な生活スタイルを元に書かれているが。

この本は新潮社から新潮クレストブックスとして出版されている。このシリーズは本の装丁も単行本だが外国のペーパーバック風な簡易な装丁でそこも評価されるところだろう。440ページで税別2,400円を安いとみるかどうか。

ミッテランの帽子

新潮社の新潮クレストブックス。

バルザックと並行して読んでいる。

ちょうど学生の頃だっただろうか。当時フランス共産党も連立して話題になったのを思いだす。

内容は政治とは関係なく、たまたま隣にミッテランが座っていて、彼が帽子を忘れて行き、それを手元に持ってた人の運命が不思議と好転していくという話。帽子は色々な人の手に渡るんだけど、その渡り方も面白いかもしれない。

気楽に楽しく読める本。

フランス人はミッテランが好きなんだろうか?「あの頃」が好きなんだろうか?

ほんの少し一歩を踏み出すきっかけが、上手く書かれている。

岩波 思想 2019年1月号

今さらながら、丸善名古屋に在庫ありました。Amazonだと3,000円ぐらいで売りに出されているのでラッキーだった。

文学論を学ぶ予定

関西勤労協鯵坂ゼミの小論理学が終ったので、これを受講したい。

講師の平野喜一郎先生は、三重大学に行かれる前は、母校の福祉大の先生で、見田石介先生のお弟子さんです。

当時から経済学とヘーゲル論理学の関連についての著作をよく読んだものでした。

マルクス=エンゲルス 芸術・文学論

この本はタイトルに沿って、全集を編集し該当箇所を抜き書きして編集してある。

この1巻は「基礎理論」としてマルクス・エンゲルスの知人の思い出から人となりや、学び方、執筆仕方などにあたる箇所の抜粋から、具体的な全集の著作の論文からの抜粋、また往復書簡のテーマに沿った抜粋箇所を納めてある。しかし内容はかなり豊富で体系的である。

一部教条的な部分もあるが、全集の膨大な部分から必要な箇所の抜粋がまとめてピックアップされており、テーマに沿ったまとめや内容の理解に参考になって良い本である。

バルザック「人間喜劇」セレクション

ようやく3分の2に。

もう20年ぐらい前に買って積んでいた本。

「ちくさ正文館」で買った。

バルザックは1つの段落が終わるのがとても長い時があり驚く。ヴォートランのセリフも結構夢中で読むけど、長さを感じる。

2月図書購入記録

短歌ムック ねむらない樹vol.2  
吉野弘詩集 (岩波文庫 緑)
Enzyklopadie Der Philosophischen Wissenschaften Im Grundrisse (1830)
ヘーゲル 大論理学 1. 2. 3
デイリー日独英・独日英辞典  
理性と人間 (鈴木茂論文集)  
唯物論と弁証法 (鈴木茂論文集)  
ヘーゲルの判断論 (鈴木茂論文集)
木村・相良 独和辞典 (新訂)  
金融小説名篇集 第7巻 (バルザック「人間喜劇」セレクション)  
バルザック「人間喜劇」ハンドブック (バルザック「人間喜劇」セレクション)
マルクス=エンゲルス芸術・文学論〈1〉基礎理論 (1974年)  
文学・芸術論 (国民文庫 20)  
マルクス=エンゲルス芸術・文学論〈3〉文学史 (1975年)  
マルクス=エンゲルス芸術・文学論〈2〉文学史 (1974年)