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欲しかったジャック・ドントの「ヘーゲル伝」を中古で購入。

これは大学図書館の除籍本で印鑑を見ると某北海道大学農学部のインクがある・・

 

ジャック・ドントはずばりヘーゲルを絶対王政を正当化した人という定説にとらわれず、資料や自分の足で調査した記録に基づいて彼の生涯を描いている。

現在ではヘーゲルを絶対王政を正当化した人として見る人は少ない、当時の検閲をかいくぐりいかに自分の主張を曲げずに(?)書いたかについての検証。

もうひとつ面白いのは彼の生涯と「精神現象学」の記述が対応させて描かれていることでその初期の感性的認識から認識の発展と「精神現象」の発展を伏線として描いているのがとても面白い。

ただ、日本語の記述が読みのもとしては少し硬く、学術的な面もあり少しそこは慣れが必要かも。